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メガ恐竜展2015、はじまる。 [恐竜・古生物]



2015718日(土)から幕張メッセで『メガ恐竜展 ―巨大化の謎にせまる』が開催され、前日である17日には内覧会・プレスが行われた。

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 ・ディプロドクス、アロサウルス、ステゴサウルス
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・ショニサウルス、バジロサウルス
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・プロバクトロサウルス
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メガ恐竜展という言葉からイメージされる通り、巨大の代名詞である竜脚類が多い。
有名どころであるディプロドクスやアマルガサウルスの全身骨格、

日本産であるタンバティタニスやフクイティタンの実骨、

日本初公開であるトゥリアサウルスやエウロパサウルスなどなど。

 



・タンバティタニスの血道弓(実骨)DSC_4656.jpg

 



トゥリアサウルスは上半身だけの復元であるが、全身等身大イラストが飾られている。
そして、その近くにエウロパサウルス。

このエウロパサウルスというのは小さくなるほうの島嶼化(とうしょうか)として名高い。

島嶼化を簡単に説明すると、「島などの孤立した環境では巨大化・矮化する種があらわれる」というものだ。

巨大化があるなら、矮化もある。ここも抑えているのが、「メガ恐竜展」の素晴らしいところである。



また竜脚類だけでなく、ゾウ科のメガ種コウガゾウ(Stegodon huanghoensisとミニ種ファルコナーゾウも展示され哺乳類の島嶼化も比較できる。ファルコナーゾウに関して膝下くらいのゾウなので、一瞬見落としそうである。



 



メガサイズというわけではないが日本初公開として、記載当時の2年ほど前にネット上で話題になったライスロナクスも目玉の一つであろう。
話題を呼んだのはやはり「流血王」と和訳され広まった学名によるところが大きいであろうが、ティラノサウルス類としては程ほどの大きさである。タルボやユティランヌスといった大型か、ラプトレックスやグランロンといった小型のティラノサウルス科が注目を集めやすいだけに、実骨も多く見つかっているライスロナクスの中間派としてのスタイルも意外と珍しいかもしれない。

 

・ティラノサウルスとライスロナクス
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・ライスロナクス
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さて、個人的に感動したのがトバリュウの実骨である。
ここからは思い出話になるが……

トバリュウというのは
1996年に三重県の鳥羽市で発見された竜脚類である。属種などは判明していないが、ティタノサウルス類であるとされている。
しかし、以前はマメンチサウルス類とされていた。そう、私が子供の頃は。

当時の私は愛知県に住んでおり、隣の三重県で恐竜展化石が発見されたというのは、子供ながらに大衝撃であった。トバリュウの一般向け発表があったとき、父親に頼んで(詳しい場所は忘れてしまったが)三重県まで自動車に乗せていってもらった記憶がある。そのとき、トバリュウの実骨を初めてみた。

それから、実に
20年ちかい月日を経ての再会である。
長く恐竜を愛でているからこその感慨深いものであった。

 



メガ恐竜展、830日の会期終了までにあと2回ほど行く予定である。
恐竜博士である尾形比呂哉さんの解説も、是非ゆっくり聞きたい。



 

 

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