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掛川花鳥園 ~その2~ [動物園・水族館]

前回に続き、静岡県にある『掛川花鳥園』について。
 
 
・(いきなり)おまけ

動物園などでは新しい仲間がきたとき、すぐに展示や合流はせず、徐々に環境に慣れさせていく。
こちらはギニアエボシドリが新しくやってきて、
「仲良くなるための練習中です。やさしく見守ってね♪」
とのことですが……
 
DSCN6204.jpg 
 
大丈夫なのかな? 心配になってしまいました。



そしてこちらはリビングストーンエボシドリ。
 
DSCN6180.jpg 
 
似てますね、とても似てますね。
写真ではわかりにくいですが、後頭部の白ラインの有無や背中の色などが違います。


 
 

さて、続きに戻ります。
 
掛川花鳥園は1日に3回バードショーがある。
私が到着したのは、1回目のショーが終わったあと。
2回目と3回目を見ることになるのだが、この日のヘビクイワシの出番は1回のみ。

私はハラハラしながら「出番あるかな?」と思いながら、2回目のショーが始まった。
1回のショーにつき、登場する鳥は3種類というのが多いらしい。

まずはハリスホーク。
モモアカノスリというのが和名として正式であるが、英名『Harris's Hawk』をカタカナ読みする名のほうが、一般的に知られている。
とはいえ日本には生息していないので、どちらの名前も耳馴染みない方が多いだろう。
ホーク、というだけありタカの一種である。
ある球団のマスコットであるハリーホークとの関係性は不明。

さて、ホークはタカ(鷹)であり、イーグルはワシ(鷲)である。
大きさからすると、イーグル>ホーク>ファルコン という関係性。
けれどタカとワシというのは、イルカとクジラのように大きさにより呼び方が別れただけであり、生物学的な分類として使われているわけではない。
ハリスホークも含めて、オオタカ・オオワシ・イヌワシ・トビ(トンビ)・サシバなどは、タカ目タカ科に分類される生物だ。
ファルコンはハヤブサ(隼)にあたり、タカ目ハヤブサ科。
とはいえ○○ハヤブサという和名についている鳥でも、タカ科に分類されるものもいる。
あくまでワシもタカもハヤブサも、詳しい分類が明確化される前に勝手に呼び名がついたものだ。
日本には生息していないが、コンドルというのはタカ目コンドル科に分類される。
タカ目の多くはタカ科であるが、ハヤブサ科もコンドル科も複数属(種)いる。

だが、ただ一つだけタカ目において1種類しか存在しないグループが存在する。
それが、ヘビクイワシ科だ。
 
DSCN6119.jpg 
 
 
今後どこかで『ヘビクイワシ / タカ目 ヘビクイワシ科』というのを見かけたとしても、
「ワシってついてるのに、ワシじゃなくてタカっての仲間なの?」
という疑問を抱かずにいただけると思う。

さて、いささかお堅い説明が続いてしまったが、やっとヘビクイワシの登場だ。
ショーの2匹目はベンガルワシミミズクであり、3匹目は念願のヘビクイワシだったのだ。
(あとから気がついたのだが、屋外スペースの出入口付近に当日のショー予定の鳥たちが紹介されていた)
ヘビクイワシ科にはヘビクイワシしかいないだけあり、似たような鳥がいない。
私は上野動物園でヘビクイワシを眺めているとき、周囲に通りがかる他のお客さんがたの声からすると、
「脚なが!」
「体と脚のバランスおかしくない?」
「タイツはいてるみたい」
と、主に脚部に注目がいくようだ。
美形さんではあるのだが、それ以上に美脚であるのは確かである。

ヘビクイワシ、というだけありヘビを食べる。
美脚を使い、ヘビを蹴って捕獲する。
他の鳥々との交流で既に満たされていたものの、そういえばヘビクイワシがキックするショーが見たいがために掛川花鳥園へやってきたのであった。

いざヘビクイワシが登場すると、感情が高まってしまった。
結果として、写真も動画も半端なものばかりに。
(参考までに私の好きなブログさんのURLをこちらに貼っておきますね!)
  
このヘビクイワシは「キック」くんという名前がついている。
アフリカオオコノハズクと同様に、色々なテレビに出演経験ある花鳥園の顔。
何年も前からショーをしているようで、トレーナーさん曰く
「キックくんはヘビが作り物だということを覚えてしまい、だんだんとキックが甘くなっていった」
とのこと。
ヘビを倒すためというより、エサをもらうための芸としてキックすることにかわっているのかな。とはいえショーというものは基本的にそういうものですし、観客として楽しむ分には問題ない。

この日、キックくんは気分がのらないのか、あまり空腹でないのか……ショーが始まったにもかかわらず、なかなかキックをしなかった。
それどころか、トレーナーさんと観客を背にして檻まで歩いて戻っていかれてしまった。
こういう気まぐれな出来事が起こるのも動物ショーの面白いところ。
トレーナーさんが檻まで説得にいき、その甲斐あって3分後くらいにショーが再会。
キックくんが最初に登場してから、1発目のキックまで実に5分はジラされてしまった。
だからこそ、そのあと竜巻のように連続蹴りを披露してくれたときの感動はひとしおだ。
 
(近年、鳥類に関しても塩基配列を用いた分類に切り替わりつつあります。今後、動物園などで見かける解説ボードに変更される可能性も多いにあります)


 
・記念撮影前の準備中ペンギン
 
DSCN6191.jpg 
 
 
この他にもペンギンを膝に乗せて記念撮影、ファラオワシミミズクを腕に乗せて記念撮影。
などなどしているうちに15時からの屋内バードショーが。
 
 
 
猛禽類が並んで展示しているところの前が屋内バードショーの『わくわくイベント広場』。
さて、ここに展示されている猛禽類の一種に、膨らんだり細くなったりすることで有名なアフリカオオコノハズクがいる。
彼は基本的に通常状態だが、ショーの終了後に鳥たちが所定の位置に戻るとき、ラナーハヤブサが
目の前を通った瞬間――シュっと細くなった。
そしてハヤブサを見送る『ポポ』ちゃん……
 
DSCN6219.jpg 

アフリカオオコノハズクが細くなるところを生で見られた喜びは大きい。が、細くなったのは2匹中1匹だけ。なぜなら、1匹は寝ていたからだ。これも花鳥園ならではの光景ではなかろうか。

ショーも終わってブラブラしていると、気がつけば閉園間際。あっという間でした。
 
 
お土産は、ミルク味こまんじゅう。
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1つ1つに違う鳥のイラストが描かれている、花鳥園ならではのお土産。
全部お見せしてしまうとご自分で買ったときの楽しみが減ってしまうので、一部だけ写真を公開。



・おまけ2
園内で見かけたゴミ箱
 
DSCN6129.jpg
 
 
・おまけ3
ベンガルワシミミズクのトコちゃん。歩きます。




 
 
次回は秋にでも行きたいな~~
 
DSC_0261.jpg

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